着たい着物がたくさんあるのに着る機会が少ない。
どういうところに着物で行ってもいいのか、わからない。
と、困ることありませんか?
もらったり、買ったりしても、着物を箪笥の肥やしにしていてはもったいないですよね。着る機会を増やすためにも、どんなところに着物で行ってもいいのかを知っておきましょう!
着る機会をフォーマルとカジュアルな場の2つに分けて、紹介していきます。
着物で出かけられる「フォーマルな機会」
フォーマルな機会に着物を選ばれる方は多いと思います。人生のハレの日ですから、着物で出かけられると華やかになっていいですね!
フォーマルな場では、着物TPO(略してK-TPO)の知識が多少なりとも必要になります。訪問着や付け下げ、場合によっては色無地や江戸小紋、留袖などを選びます。
もし、手持ちの着物が場にふさわしいかわからない場合は、お店の人に訪ねてみるか、SNSの着物愛好家グループ(Facebookの着物グループなど)で質問を投げてみるとよいでしょう。
お宮参り
お宮参りは、赤ちゃんが氏神様にごあいさつに行く大切な行事なので、あかちゃんの着物と一緒にママも着物を選ぶことが多いですね。レンタルで写真撮影とセットにしてもらう方も多いでしょう。
お宮参りで着られる着物は、その後の七五三や式出席にも利用できるので、着物が好きな方は購入してもよいかもしれません。
七五三
お宮参りと同様、子どもの健やかな成長を願ってお参りに行く行事ですが、子どもと揃って親も着物でという方も多いと思います。写真が残るので、とてもいい記念になりますね。
式典(入学式、卒業式、結婚式)
「式」は着物で参加するのに、ぴったりなイベントですね。私も友人の結婚式は、全て着物で参加しました。着物だから目立つので、他の参加者よりたくさん写真を撮っていただけました。招待者側も喜んでくれますよ。
茶道
茶道は着物を着るにはもってこいの習い事ですよね。着物を着たいために、茶道を始めた、という話はよく聞きます。私は茶道を詳しく知らないのですが、私の着物の先生が言うには、流派や先生によってK-TPOが異なるようです。
着物の販売店がどれだけ茶道で着てもいいと言っていても、流派によって先生がOKを出さない着物もあるそうなので、先生に確認を取ったほうがよいでしょう。
着物で出かけられる「カジュアルな機会」
洋服でもちょっとおしゃれして出かけよう、と思う場所は着物と相性が良いお出かけ先です。フォーマルで着られる着物でも、帯や小物を変えればカジュアルダウンできることもありますが、できれば避けたほうがよいと思います。
カジュアルな着物だから、フォーマルより安いということはないんですが、カジュアルな着物で出かけた方が、ツウから見るとやはりおしゃれ上級者に見えます。
京都の寺社仏閣
テッパンの京都です。京都は以前から着物で観光を推奨しており、「着物パスポート」(現在利用を停止中)を使えば、美術館や飲食店で割引などの特典を受けられます。
日本橋
東京・日本橋でも着物で訪れると割引になる特典を用意しているようです。京都までは遠いという方は一度着物でお買い物や観光に訪れてみては?
美術館・博物館
美術館は、私も着物で訪れたことがあります。田中一村という奄美大島に移住した画家の展示会で、一村の意匠は着物になっているため、着物で来られていた方は大勢いました。私も一村の帯を2本持っていて、本当に大好きな画家だったので、着て行けたのはとても良かったです。
美術館や博物館は、静かで空調も効いているいるため、着物で行くにはうってつけの場所だと思います。
歌舞伎・観劇・相撲・寄席
着物で見に行かれる方が多いイベントなので、普段着物で出かけることに慣れていない方でも浮いたらどうしようなどの心配がなく、参加しやすいでしょう。座ってみているだけなので、旅行などよりはハードルが低いのがよいと思います。
初詣
着物だけだと寒いので、しっかり防寒対策をして出かけましょう。私は着物の下にヒートテックやらアームウォーマーやら仕込んでいきます。初詣は砂利を歩くことも多く草履では冷えるので、冬場の足元はショート丈のブーツにすることもあります。
ホテルなどのきちんとしたレストラン
ちょっといいレストランで食事をするときに、着物でいくのはおすすめです。私はちょっといいレストランじゃなくても、着物で入ることがあるのですが、よいサービスをしてもらえます。
値段の張るレストラン側としても、着物を着たお客様が来られるとお店のイメージがよくなるので、歓迎してくれるところが多いです。
スタバでも「素敵なお着物ですね!」と声かけてもらえますよ!
着物屋さんの販売会や展示会
普段行きつけの着物屋さんがある方は、招待状が届くことがあります。着物屋さんの開催する販売会であれば、着物で参加できます。
ただし、もちろん着物のセールスがあるので、あまり初心者向けのお出かけ先とは言えません。私は、着物屋さんの営業から電話がかかってきて、誘われたから行く、というスタンスで行って、購入しないで帰ってくることはあります。
見るだけ見て、いらなければきちんと断れる方にはおすすめです。着物の知識は、たくさんの着物を見て、目を養うことだと思っているので、このような機会も大事にしています。
海外旅行(特にフランスいったらモテると噂)
私の着物の先生が、パリで着物を着て出かけたそうですが、写真を一緒に撮ってくれと言われたり、たくさん褒めてくれたり、美にうるさいパリジャンからかなり良い反応があったそうです。
ただし、ゴミがいたるところに落ちているなど、街や公共施設が汚いようなところはおすすめできません。
国内旅行でも着物でいけるところはたくさんある
鎌倉や金沢、倉敷、飛騨高山などの昔ながらの風情が残る街、着物の産地でもある奄美大島や八丈島、米沢、十日町、博多なども、着物で歩く街の候補にしてみてもいいですね。
私は奄美大島に、大島紬を持って旅行に行き、ホテルティダムーンに泊まるのが今の目標です。
着物で行ける場所をぜひ探してみてください
身近にも着物を着る機会はたくさんありましたね。フォーマルな機会はなかなか難しいですが、カジュアルな機会のほうが、やはり多いし作りやすいと思います。旅行の計画を考えるだけで心が躍ります。
旅行や食事など、着る機会を見つけてみてください。