着物でお出かけして帰宅したら、脱いで片付けをします。着物を片付けるなら、きちんと畳まないとシワの原因になります。また、腰ひもや着物クリップなどの小物を定位置に戻しておかないと、紛失します。私もいくつ腰ひもをなくしたことやら……。
しかし、着物の片付けは慣れていないと、脱いだ後に何をすればいいのか、何からやっていいのかわからないと思います。簡単に、脱いでから畳んで片付けるまでの流れを紹介します。
着物を脱ぐ順番
脱ぐ順番は、(羽織・コート)→ 帯 → 着物 → 長襦袢 → 肌襦袢(着物インナー)の順です。
着物は裾が長いので着るときも脱ぐときも、床のよごれやホコリがあたらないようにする衣装敷きがあると便利です。なければ、大判の風呂敷の上やバスタオルの上で脱ぐとよいでしょう。
帯を外す
お太鼓の場合、以下の順序で紐をほどけば、簡単に外れます。外すときは、なるべく床にひきズラないようにしましょう。
しかし、振袖や変わり結びの場合、帯の形を作るために紐をいくつも使っていることがあるので、家族に手伝ってもらうのがよいかもしれません。
着物を脱ぐ
紐やコーリンベルトのクリップを外していけば、簡単に脱げます。
背中紐(背中心に紐を通し、えもん抜きするためのパーツ)に通している紐などは、絡まないように丁寧に外してください。
長襦袢を脱ぐ
着物同様に、紐やコーリンベルトのクリップを外していけば、簡単に脱げます。長襦袢は衿芯を抜き、半衿が汚れていれば取り外して洗えます。
着物を脱いだらすぐにやること
脱いだ後に何をどう片付けるのか説明しますね。
着物はクリーニングに出すのか、片付けてよいものか?
着物は、汚れを見つけた場合にはクリーニングに出すのがよいですが、ハンガーにかけ、着ている間に付いた湿気を飛ばしておけば、毎回クリーニングしなくても大丈夫です。
目立った汚れがなければ、シーズンオフにまとめて出すのがよいでしょう。近年はGWから暑いので、袷(裏地つき)の着物はGWくらい、夏物は9~10月頃に出すのがいいと思います。
着物ハンガーにかけて湿気を取る
着物ハンバーは、洋服のハンガーとは違って横の長さがあります。着物屋さんや古着屋さんでも手に入ります。こんな感じのやつです。
もしなければ、両袖を伸ばした長さがあるまっすぐな棒とS字フックがあれば、着物ハンガーの代わりにできます。たまに着物ハンガーをどこにしまったか忘れてしまうので、私は洗濯物干しの棒とS字フックで代用します。
着物、羽織、帯を掛けて部屋の中に吊り下げておきます。吊り下げる時間の理想は1~2時間ですが、私は一晩干しておきます。干しすぎると、伸縮率の違いで裏地が表地よりも伸びてしまうことがあるので、注意しましょう。
小物の片付け①半衿・足袋
半衿と足袋は洗えるので、私は毎回脱いだらネットに入れて洗濯機で洗っています。半衿の素材が絹の場合は縮むことがあるので、洗濯機ではなく手洗いがおすすめです。乾いたら、アイロンをします。
ちなみに私は縫い付けるタイプの半衿ではなく、通称「うそつき衿」を使っています。長襦袢の上にかませ、コーリンベルトのクリップで留めてしまえば、ズレてくることがなく、テープを貼ったり縫ったりする作業が不要です。
小物の片付け②帯締め・帯揚げ・その他
帯締め、帯揚げ、帯枕は洗わなくてもよいので、外して1~2時間ほど置いて湿気をとばしたら片付けます。腰ひもや伊達締めは洗えるようですが、私はほとんど洗ったことがなく、外したらどんどん片付けていきます。
着物のたたみ方は次の着る機会に影響する
着物は、購入したときについている折り目に従ってたたむことがポイントです。古着屋さんで購入した場合は、そうもいかないかもしれませんが、新しく折り目がついてしまうのは、たたみ方が間違っている証拠です。
YouTubeで探せばいくらでも出てくるので、動画を参考にすると分かりやすいでしょう。
着物のたたみ方
動画で見たほうがわかりやすいので、貼っておきます。
頭側からたたむ人と裾からたたむ人がいますが、私は裾から派です。着物全部を広げなくてもたためます。
大事なのは、折り目に沿って畳むことです。着物は、きちんとたたむことができれば、アイロンと同じ効果があります。手アイロンをしながらたたむと、シワがきちんと伸びるので、たたむことはほんとに大事です。
長襦袢のたたみ方
着物と長襦袢のたたみ方は違うので、こちらもきちんと覚えておきましょう。
羽織の畳み方
羽織のたたみ方も、動画で見てください。
片付けはこれでバッチリ!
着物ででかけた後の片付けでやることを紹介しました。これで片付けもこわくないですね!
最初のうちは何度も確認しながらたたむことになりますが、慣れてくると手が勝手に動くようになります。何事も慣れるので、安心してください。
着物で色んなところへ出かけてみてくださいね!